【6】
おひさしぶりです、自分でも今の状況がまったく把握できてません。
とりあえず金曜日はモトカノと会ってきました
あいつ俺と別れた理由のひとつが遅刻って事覚えてません
三十分も遅刻してきました
俺立腹です、いくらなんでも腹を立てながら告白なんてできません
ずっとイライラしてました、そいやこいつ浮気して俺を捨てたなぁ
とか面白くもないことばかり思い出しながら、お話してました。
でもなんかいいお店の情報に詳しいので
それを聞き出してきました、お洒落さんめ。
さっそく残りのターゲットを落とすのに使いたいと思いました
そんな感じで特に何もなく別れて帰路に着きました
帰り道で土曜日の辻とのデートの行く場所を悩んだりしながら
ドキドキしてる自分に気がつきました。
この気持ちが元カノにもうもてなくなっているのは少し寂しいですが仕方ないです。
。
そんなことより土曜のデートです、それの方が大事です
そうだ辻と相談しよう、そう思い時計をみたら十一時。
まだ起きてるだろうと、そのまま辻にメールをうちました
あ「辻おきてるー?明日いきたいとことかあるー?」
つ「あいぬ君の行きたいとこっていつもセンスいいからどこでも楽しいですよー」
あ「海で綺麗な景色が見えるとこあるんでいかない?いいとこ知ってるんだよ」
さっき元カノに教えてもらった知識が役に立ちます、ありがとう
つ「わたし海最近まったく見てないんでいきたいです」
顔文字をたくさん使ったメールでかわいいです、胸がドキドキしました
とりあえず行くとこも決まってその日がそこでメールおしまい
もっとメールしたかったけどしつこいと嫌われるかもなんでやめときました
どうせ次の日合えるし。
そして土曜日が来ました、俺朝からずっとドキドキしてます
約束の時間はお昼過ぎだというのに朝からドキドキで死にそうです
そして約束の時間に間に合うように車で辻を迎えに行きました
早めに着いたので辻の家の近くのコンビニで待ちます
そいや辻の親は俺のことどう思っているのだろうか
俺は昔は辻の家庭教師を二年近く勤めて辻を大学に入れました
その時も非常に仲がよくて二時間の授業が三時間とかになってました
雑談とかが多いので二時間分しか俺ももらっていませんでした
当時は俺の方の視点からだと結構信頼されているといった感じでした
辻は長女だからか家族が厳しく夜遅く帰ったりすることをよしとはしないらしいです
でも俺と一緒にでかけるならオッケーらしいです
この前辻と二人で遊園地いって来た時に辻は親にその事を言ったら
「なかいいわねー」とか言われたとか言っていたんでたぶん嫌われてないと思いたいです
ただ先生だから信頼されていてまさか娘と付き合わないだろうと思っているのかとも心配です
父親とあったことありますが、非常に強そうです、というか強いって辻が言ってました。
そんな事を考えながら辻を待っていたら辻がテクテク走ってきました
いつも比較的短いスカートで女の子って感じでかわいいなぁって俺は思いました
俺は現実味あるかもですけど、辻が…
そんな感じで会いました、早速出発です
助手席に座っているのですが、目が危うく足にいってしまいます
そんなのに気づかれたら嫌なので行かないように努力しながら話しました
つ「今日はどこにいきますー?」
あ「幕張いかない?結構近いしーおいしいお店とかいろいろあるしー」
つ「いきますー」
そして渋滞とかもありましたがずっと二人で他愛もない会話をしていたから結構すぐ着いた気がします
とりあえず幕張はアウトレットらしいので二人で服をみたりしました
俺は不細工です、そして不細工の例外に漏れずに
服をなんとかすれば自分モテルとかの妄想にとらわれた過去があります
ですから服を選ぶセンスはそれほど悪いとは思いません、いいとも思いませんが。
辻の服はいつも俺のドキモを抜きます、今日は比較的普通のギャルっぽいかっこですが
ロリータファッションに身を包んだりも平気でするので油断がなりません
変なお店に入られたら俺苦笑いになること必至なんで軽く緊張しながら歩いてました
辻がボーと歩いていたら柱にぶつかりそうになったから
無意識で「危ないよ」とか言いながら肩を軽く抱いて引っ張りました
自分の行動に少し驚きました、そしてあとからドキドキしてきました
たぶん顔真っ赤だったと思います、あぁ辻は何事も無いかのように普通でしたよ。
そして夕方になってきて日が沈みそうになってきたから海を見に行こうということになりました
デートといえば海、そんなマニュアル通りの事がしてみたいのです。
海に行くとたくさんの人がいます、でもみんなある一定の距離を置いていますから
予想外に居心地いいです、会話も聞こえないし。
そして二人で海辺に座って日が沈んでいくのを見てました
あっという間に日が落ちていくのにちょっと感動しました
あぁきてよかった、元カノありがとう。
そしてすぐに暗くなってきました、お台場やディズニーランドも見えます
打ち寄せる波の音だけが静かに響いてる、もぉすごいよ幕張。
正直冬の海でこういうデートは初めてです、だから知らなかったです
海はこんなに寒いということを、まじで寒いです、やばいです。
辻はなんかあったかそうなセーター着てますが俺は薄着です。
告白は場所を移さないと俺もう泣きそうです、でも辻がもしもっとこの景色をみたいなら
邪魔はしたくないです、でも俺は寒いです。
あ「あのさーおなかすいてない?」
賭けにでました、おなかすいてないとか言われたらどうしようもないです
つ「あっ結構すいてます、なに食べましょうか?」
あ「うーん、辻の食べたいものがいいな」
つ「んじゃカレー食べたいです」
おぉカレーならお店わかるぞ
俺は千葉よりの東京です、そんな感じでお願いします。
んでカレー屋に行きました、店の名前はマハラジャ
辻が「王様って意味ですよね」とか言ってきたから
あやふやな知識で「おぉよくしってるね」とか答えておきました
え?王様でいいの?あまりしらないです。
その店は建物の中の一番奥にあります、結構あるきます
あ「王様なのにずいぶん歩かされるね」
正直つまらない会話ですが辻が笑ってくれてうれしいです
でももしかして愛想笑いなのかもしれないです。
お店の中では結婚式の二次会とかやってました
着物の人とかもいました、それを見た辻が成人式の晴れ着を作ったとか
言ってました、でも成人式にはでないし友達にも会わないから意味無いらしいです。
俺と会おうよ、この言葉は言えませんでした。
インド人がナンをもってきて意味不明な言葉(おそらくバターナンこちらになります)
を俺らに放ちナンを置いていったからです
あ「あっなんていったかわかる?」
つ「えーわかんなかったです」
そのまま成人式の話は流れました。
んでおいしいカレーを食べて辻ご機嫌
会計もいつもはちょっと多めに俺が出す程度なんですが
今日は、こないだの辻のダンスにお疲れ様の意味もあるんで
ごちそうしました、意外にあぁいう店高いんですね、さすが王様。